■「zip」じゃない圧縮ファイルを解凍する
ウィンドウズXPは、zip(ジップ)形式での圧縮・解凍に対応しています。でも、メールで受け取った圧縮ファイルが「zip」じゃなかったら……? そんなときは、zip形式以外の圧縮・解凍に対応したソフトが必要になります。
1. さまざまな圧縮形式に対応しているソフト「Lhaz」(ラズ)
ファイルやフォルダを圧縮するやり方、つまり「圧縮形式」は、実にたくさんあります。「cab」(キャブ)形式、「lzh」(エルゼットエイチ)形式(LHA形式ともいわれます)、「rar」(ラー)形式……などなど。こうしたさまざまな圧縮形式に対応しているソフトの1つが、これから紹介する「Lhaz」(ラズ)です。
Lhazは、「ちとら」さんが開発したフリーソフトウェア。だれでも無料で使えます。対応している圧縮形式は、cab、lzh、rarなどのほか、もちろんzipにも対応しています。
Lhazは、「Lhazのページ」から、みなさん自身でダウンロードしてください。
2. Lhazをインストールする
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、こんな画面が表示されます。
このまま「OK」ボタンを押せばいいでしょう。
インストール画面に書いてあるように、スタートメニューにLhazの項目が登録され、デスクトップにLhazのアイコンが作成され、そして、ファイルを右クリックしたときの[送る]メニューにLhazが登録されます。
3. Lhazを使ってみる
インストールしたら、実際にLhazを使ってみましょう。
◆Lhazでlzh形式の圧縮ファイルを解凍する
だれかから「lzh」形式のファイルを受け取ったとしましょうか。lzh形式は国内では広く使われている圧縮形式です(私もよく使っていますし、オンラインソフトのダウンロードサイトでもおなじみでしょう)。みなさんが受け取る機会も多いはずですよね。
なんのソフトとも関連付けされていないlzhファイルは、下の図のようなアイコンになっています。このファイルを右クリックして、メニューの[送る]→[Lhaz]を選んでください。
そうすると、マウスポインタのあるところに、こんなメニューが表示されます。いきなり[このフォルダに解凍]を選んでもいいのですが、圧縮したファイルのなかにたくさんのファイルが入っていると、ちょっとめんどうなことになりますよね(そのフォルダのなかに、たくさんのファイルがいっきに解凍されてしまうので)。
そこで、[フォルダ自動生成]をクリックしてチェックをつけてから、[このフォルダに解凍]を選びましょう。圧縮したファイルと同じ名前のついたフォルダが自動的に作成され、そのなかにもとのファイルが解凍されます。
なお、いったん[フォルダ自動生成]にチェックをつけておくと、次からはチェックがついた状態のメニューが表示されます。
◆lzh形式のファイルをLhazに「関連付け」する
[送る]→[Lhaz]を選ぶのがめんどう、というときは、lzh形式のファイルをLhazに関連づけておきましょう。
Lhazのメニューの[ツール]→[オプション]を選んで、「関連付け」タブを開いてください。この画面で、「.lzh」と書いてあるボタンを押してへこませた状態にして、「OK」ボタンを押します(関連付けをやめたいときは、へこんだボタンを押してもとに戻してください)。
そうすると、lzhファイルのアイコンが変化します。そして、lzhファイルをダブルクリックするだけで、Lhazのメニューが表示されるようになります。
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Lhazを使えば、たいていの圧縮ファイルは解凍できます。もちろん、lzh、zip、cabなどの形式で圧縮することも可能。zip形式のファイルに関連付けてしまって、圧縮・解凍はLhazに全部おまかせ、という使い方をしてもいいでしょう。ヘルプもわかりやすいので、ぜひ、使いこなしてみてください。