■「○字×△行」の大きさは「吸着」を利用しよう
「マスターページをレイアウト用紙として使ってみる」でも書いたように、見出し類、図版類(写真、イラスト、表組みなど)、図版類のキャプション――などといった「パーツ」の大きさは、「○字×△行」の大きさ、という“めやす”にもとづいて決めると、全体のバランスがよくなります。そのために、マスターページをレイアウト用紙に見たてて、ダミー文字をつねに表示するようにしたわけです。でも、これだけでは、使い勝手はいまいちですよね。
そこで、究極の裏技(?)を紹介しましょう。パーソナル編集長の「吸着」機能を利用して、「○字×△行」の大きさの枠(コラム枠やイメージ枠など)をすばやく作る方法です。
1. “ダミー文字にそったグリッド”を作る、という考え方
まずは、下の図を見てください。
「図」と書いてある部分は「13字×6行」の大きさです。こんなふうに「○字×△行」ピッタリの大きさの枠(イメージ枠やコラム枠など)を作りたい場合、上の図の右下に格子状の線を引いたように、“ダミー文字にそったグリッド”があると便利ですよね。
パソ編では、グリッドとガイドを引くことができます。メニューの[表示]→[グリッドとガイド]を選んでみましょう。
「○ミリ間隔」というふうに等間隔で引くのがグリッド。一方、自分で位置を決めて引くのがガイドです。
したがって、ガイドを使えば、“ダミー文字にそったグリッド”を作ることができるのですが、これはちょっとめんどう。というのも、ガイドを1字ごと・1行ごとに引いていくためには、いちいち数値を入れてやる必要があるからです。
そこで、
- 本文枠の上下・左右にガイドを引く
- [表示]→[ガイドの生成]→[本文枠の上下に生成]
- [表示]→[ガイドの生成]→[本文枠の左右に生成]
- 行方向にガイドを引く
- [表示]→[行ガイド]→[行の両端にガイドを設定]
- 組み方向(文字を並べていく方向)にガイドを引く
- 用紙の上端に空線の四角形を置いて、この四角形をガイドに見立てる
という方法をとることにしてみましょう。こんなふうにガイドを引いたうえで、「ガイドに吸着」や「オブジェクトに吸着」を使えば、「○字×△行」の大きさの枠がかんたんに、しかもすばやく作れるようになります。
ここでは、「本文枠を設定する(1)」と「本文枠を設定する(2)」で作った「40字×40行」の本文枠を例にして、説明していきます。
2. 本文枠の上下・左右にガイドを引く
本文枠の上下・左右のガイドは、メニューからかんたんに引くことができます。
さきほども紹介したように、メニューの
- [表示]→[ガイドの生成]→[本文枠の上下に生成]
- [表示]→[ガイドの生成]→[本文枠の左右に生成]
を選んでください。
みづらいかもしれませんが、こんなふうに薄い色のガイドが引かれました(パーソナル編集長バージョン7では、以前のバージョンよりもガイドの色が薄くなっています)。
なお、いったん生成した本文枠の上下・左右のガイドは、すべてのページに表示されます。
3. 行方向にガイドを引く
行方向のガイドも、メニューからかんたんに引くことができます。
さきほども紹介したように、メニューの
- [表示]→[行ガイド]→[行の両端にガイドを設定]
を選んでください。
こちらも、みづらいかもしれませんが、行方向にガイドが引かれました。
上記のメニューから引かれる行方向のガイドは、現在、選択中のページだけに表示されます。したがって、行方向のガイドを引きたいページごとに、メニューから[行の両端にガイドを設定]を選ぶようにしてください。
ここまでやったら、メニューの[表示]→[吸着]→[ガイドに吸着]をチェックしましょう。
4. 組み方向にガイドを引く=用紙上端に空線四角形を置く
組み方向(文字を並べていく方向)のガイドは、用紙の上端に空線の四角形を置いて、代用します。
例としてとりあげる「40字×40行」の本文枠は、
- 文字の大きさ……14級(3.5ミリ)
でした。この文字とおなじ大きさの空線四角形を作ればいいので、空線四角形の大きさは
- 高さと幅が文字の大きさとおなじ……3.5ミリ
という正方形にします。空線四角形は印刷しませんから(というか、印刷されてはこまりますから)、図形属性の「サイズ」タブで、「印刷しない」にチェックしておくことをお忘れなく。
さて、高さと幅が3.5ミリの空線四角形は、左から=35.00ミリ、上から=0.00ミリ――の位置に置きましょう。置いたら、メニューの[表示]→[吸着]→[オブジェクトに吸着]をチェックします。
続いて、空線四角形を右クリックして、メニューの[コピー]を選びます。
さらに、空線四角形を右クリックして、メニューの[貼り付け]を選びましょう。新しい空線四角形が表示されるので、そのまま、最初の空線四角形の近くに持っていきます。そうすると、こんなふうに点線が表示されて、最初の空線四角形の近くにピッタリとくっつきます。
この“ピッタリとくっつく”のが「オブジェクトに吸着」という機能なんですね。あとはひたすら、空線四角形を字数分はりつけていってください。
字数分はりつけたら、すべての空線四角形を選択して右クリック。メニューの[グループ化]を選びます。
グループ化した空線四角形は、ベースボード(用紙の外側の部分)に置いておくといいでしょう。そうすれば、組み方向のガイドが必要なページに、いつでもはりつけることができるからです。
5. 吸着関連の設定をする
最後に、吸着関連の設定をしておきます。
まずは、メニューの[表示]→[吸着]→[吸着詳細]を選んでください。ここでは、「移動後の吸着対象」を、横方向・縦方向ともに「クリックした位置に近い方」にしておきましょう。
続いて、メニューの[表示]→[吸着]→[ガイドに吸着]をチェックしておきます。これで、ガイドとオブジェクトに吸着するようになりました。
6. “ダミー文字にそったグリッド”で枠を作ると……
それでは、本文枠のなかに、なにか適当な枠を作ってみてください。
こんなふうに、“ダミー文字にそったグリッド”に吸着するかたちで、新しい枠が作られます。つまり、つねに「○字×△行」の枠が作られる、というわけ。もちろん、大きさを変えるときも、つねに「○字×△行」の大きさになります。
新しいページを作るたびに、[行の両端にガイドを設定]して、用紙上端に空線四角形を置かなければならない――という欠点はあるものの、“ダミー文字にそったグリッド”は、これらの欠点をおぎなってあまりあるメリット(「○字×△行」のレイアウトがやりやすくなる)をもっています。みなさんも、ぜひ、試してみてください。
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というわけで、見本のファイルを置いておきましょう。例によって、lzh形式の圧縮ファイルになっていますので、ダウンロードしたら、解凍してください。解凍のしかたがわからない、という人は、「クルミノ コーボー」のコンテンツ「メールとウェブのお役立ちメモ」の「『zip』じゃない圧縮ファイルを解凍する」をどうぞ。
- “ダミー文字にそったグリッド”の例……kyuutyaku_v3.lzh(7,275バイト)